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【小説】リゾナントブルーのМVからストーリーを想像するスレ 第106話 [転載禁止]©2ch.net
- 1 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/06/23(火) 03:00:42.40 0
- 「比肩するものとてない能力、溢れ出る心、現代科学の最高峰の全ての集合体、現実となった想像上の存在。敬意を込めてその名をつけたのよ……i914、と」
第105話 『XOXO -Hug and Kiss- (4-e)』 より
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リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第105話
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- 520 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/07/23(木) 23:10:33.36 0
- 樹の間から一斗缶が飛んで来て、真っ直ぐに傀儡師に向かって行った
「来た!」
傀儡師がタブレット端末を取り出した
レンズは一斗缶に向いている
ビデオカメラで撮影でもする気かいな
「こんのっ!」
バンッ!
変身女子(おっさんBモード)が傀儡師の前に立ち、一斗缶を両腕で受け止めた
「ナイスキャッチ。で、なんて書いてある缶だ?」
「えーっとね……キャノーラ油・A≠セって」
「だってさ」
傀儡師がタブレットに向かって話す
ビデオカメラやのうて、テレビ電話なんか?
相手は誰やねん
「とりあえず、コレ返す!」
変身女子(おっさんBモード)が、一斗缶を春水に投げて来た
「……止まれ!」
春水の合図と同時に、一斗缶が空中で静止し地面に落ちた
- 521 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/07/23(木) 23:12:24.11 0
- ホンマに止まった
春水の超能力って、脚から火が出るだけやないんか?
「念動力系統は間違いない無さそうだが」
タブレットを春水に向けつつ、考える仕草をする傀儡師
「もっと攻めてみる?」
「そうだな、頼んだ」
「オッケー!」
変身女子(おっさんBモード)が、春水に向かって来た
「コレ使ってやる!」
さっき地面に落ちた一斗缶を掴み、春水目掛けて振り下ろす変身女子(おっさんBモード)
アカン!
あんな重そうなモンが当たったら、春水の顔が崩れてしまう
崩れるのは変顔だけで充分や!
「燃えろ!」
脚に力を入れて、火が出る様に念じる
何も起こらない
今まで、望んで火が出た事はなかった
思わぬ時に火が出て、たまたまその場におった友達とかにバレて……
「……やっぱアカンか!」
「なんだよ、フェイントか?」
「ちゃうわ!」
- 522 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/07/23(木) 23:13:23.22 0
- 一斗缶が迫る
慌てて後ろに下がる
ドォン!
勢い良く地面に叩きつけられた一斗缶は、容器が壊れて中身が辺りに溢れた
「うわっ! 掛かったぁ!」
変身女子(おっさんBモード)は、全身に油を浴びてテッカテカになった
頭は元から光っとったんやけど
ってか
「あんた、アホやろ」
「うっさい!」
変身女子(おっさんBモード・テッカテカVer.)が右パンチを繰り出す
一瞬で春水の懐に来た変身女子(略)
突っ込んでる場合やなかった
速すぎて避けられん!
──シ+念=カナ ──〓〓〓キネシス
「なんだ!?」
変身女子(略)は脚を滑らせながら地面に倒れた
「イテテテ……今のは?」
「大丈夫か、何があった?」
- 523 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/07/23(木) 23:15:26.30 0
- 傀儡師が近づいて来た
手にはやっぱりタブレットを持ってる
「今、足元の油が動いたみたい……」
「油が……? どう思う?」
タブレットに話し掛けた傀儡師
すると、タブレットから女の人の声がした
『候補に出したでしょ。その子の能力はパイロキネシスじゃない。保有能力はオイルキネシス≠諱x
「オイルキネシス……油限定の念動力か」
春水の能力は、油を動かすって事なんか?
自分でも分からん超能力の事が、なんでこの人らが分かるん?
だって
「脚から火が出たんはどう説明すんねん!」
脚から火が出るなんて、怖すぎるやろ
そのせいで周りのみんなは離れてった
春水が一番に嫌なのは、火が出る事や
油を動かすだけだとか、納得出来んわ!
「確かに、そうだな」
傀儡師が、タブレットから春水に視線を移した
「ここまで付き合ってくれたお礼だ。あたしらの結論を教えてあげるよ」
「親切やな」
「礼はいらないよ。ま、言う気もないだろうけど」
「良いから、はよ言わんかい!」
- 524 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2015/07/23(木) 23:16:10.00 0
- ──油念動力──オイルキネシス
地面に流れていた油が、傀儡師に向かって行く
「自分の能力を理解すると、能力の精度も上がる。若い子は成長が早くて良いね」
「そんな余裕でええんか!?」
「……ああ」
──精神干渉──マインド・コントロール
「なんや……?」
急に力が、抜け
「あたしの能力さ。もう少し、協力してもらうよ」
戦う気がなくなっていく
身体から力が抜けて、動きが止まる
春水に倣う様に、傀儡師へ向かっていた油も動きを止めた
「良い子だ。早速だが、手首にある物を外してくれ」
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