5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第100話 [転載禁止]©2ch.net

1 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/10/30(木) 17:12:10.40 0
「やめて、近寄らないで」
「大丈夫。さゆみが全部、受け止めてあげる」
「来ないで!お願い!あなたもみんなと一緒で、死んじゃう!!!」

第99話 『闇を抱く聖母』 より

前回のお話はこちら↓
リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ 第99話
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1410857848/

【用語】@wiki
http://www39.atwiki.jp/resonant/

【過去】第1話〜第20話のログまとめ
http://resonant.web.fc2.com/

【保管1】まとめサイト(仮)※第1話〜第24話の小説は収録完了
http://www45.atwiki.jp/papayaga0226/

【保管2】まとめサイト Ver.2 第25話〜第43話
http://resonanter.blog47.fc2.com/ ※IEで閲覧できない場合は火狐かChromeの導入を推奨

【保管3】暫定保管庫(まとめサイト3) 第44話〜最新
http://www35.atwiki.jp/marcher/

【スレのテンプレ・感想・作品のあとがき 他】したらば掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/music/22534/

【上記掲示板のスパム被害を逃れる為の避難所】避難板
http://www3.atchs.jp/resonant/

691 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 18:45:09.89 O
間に合うかな…

692 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 18:47:44.61 0
今からじゃどこから手を付けていいかわかんなくない?
言っても100本近くあがってるわけだし

693 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 19:35:39.60 0
100本近くって言っても1本あたり1分足らずで読める短いものばかりだぞ

694 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 19:39:33.94 0
登場人物が書いてあるから気になるとこだけ読んでもええねん

695 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 20:41:06.42 0
何か妙にレス少ないけど参加者いるのかな
心配になってきた

696 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 20:47:25.97 0
チャットってスマホでも入れるのかな?

697 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 20:48:27.58 0
まさか里山とぶつかるなんて思ってなかったからなぁw在宅は良いけど現地行ってる人もいるのかもね

698 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 21:51:31.07 0
ああっふっふぅ

699 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 22:38:05.96 0
現在チャットの参加者が5人ほど。ご参加、ROMでもぜひどうぞ。

700 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 23:37:13.34 0
深い森の中を、走る一人の少女。
一人の少女を取り囲むようにして追う男達。その数、六。
目つきの鋭い少女は自分が追い込まれたことを知ると、観念したように立ち止まった。

「大人しくすれば、命までは取らんよ」

男のリーダー格が、言う。

「命とらん代わりに、慰み者にするんやろ。そんなんまっぴらごめんやわ」

男を睨む少女。
危機的状況からか、関西のイントネーションに棘が立つ。

「失礼な。あなたには被験対象になっていただくだけです。貴重な、ね」
「はん。要するにモルモットっちゅうわけか」

少女の両足から、ゆっくりと煙が立ち上る。
それは、地面の草が炙られ、焦がされた煙。

701 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 23:37:53.20 0
「…『火脚』だ、気をつけろ!」

男の一人が叫ぶ。が、それは気休めにすらならない。
次の瞬間、独楽のように舞う炎が彼らに襲い掛かったからだ。

自らの体を回転させ、火を纏った両足での空中蹴り。
その威力もさることながら、灼熱の炎は確実に標的を蝕む。

「くそ、三人やられたか!」
「構わん想定内だ!対火炎能力バリアを張るぞ!!」

男たちの体を、青白い光が包み込む。
男の一人が炎の力を防ぐ防護壁を張り巡らせたのだ。

「どうだ、これでお前の力は封じられたも同然…」
「不用意に近づくな!こいつはまだ!!」

勝ち誇った男の一人が少女を拘束しようと、肩に手をかけたその時。
肩が、爆発でも起こしたかのように盛り上がる。いや、そうではない。

702 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 23:38:22.40 0
男が少女だと思っていたそれは、姿形を大きく変えていた。
刹那、男の掌に焼け付くような痛みが走る。思わず手を離した後に見たそれは。

逞しい四肢。
纏っていた衣服は既に燃え散り、真紅の絨毛が赤く赤く燃え上がる。
その様はまさに、虎。

「はは、ついに正体を現したな。『火脚』を操り、炎で人の魂まで焼き尽くす…絶滅寸前の人虎が」

男たちのリーダー格は半笑いを浮かべつつ、自らが後ずさっていることに気付く。
立っているだけでも賞賛されるべきだ。他の二人は既に腰が砕け、戦意喪失していた。
煉獄の獣とでも言うべきそれは、地を焦がしながら、赤い瞳に男たちを映していた。

彼女の名は焔虎 ― 尾形春水 ―

703 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 23:39:05.06 0
>>700-702
「焔虎」でした
やっつけ感がひどくてすいませんw

704 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/22(土) 23:42:48.47 0
チャットで話題が出てるタイミングで更新するとは!?

705 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 00:39:10.98 0
何かチャット楽しそうだなあ
入りたいけど勇気がないわ

706 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 00:41:26.75 0
前回そう思って参加しなくて後悔したから今回は参加してる!楽しいよ

707 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 01:36:14.06 0
■ ディープハグ −新垣里沙X亀井絵里− ■

叫びは、声となったかどうか。

崩れ落ちる。
立っていられない。
出血が、止まらない。

【リゾネイター】亀井絵里。

かつて、共に戦った、かけがえのない仲間が、そこに。
だらりとさげたナイフ、健康的な肌、ふともも。

そう、みちがえるほどに、健康的な。

それは、いつもの彼女だ。
だがそれは、彼女の知る彼女ではない。

病、入院、心臓…

いったい、何が?
彼女に、何が?

ぼやける視界でもわかる、屈託のない、いつもの笑顔。
いつもの笑顔が、ありえぬ言葉を紡ぐ。

708 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 01:36:48.60 0
「さあ!ガキさん!もっと戦おう!」

ざくり

再び自らの腕にナイフを突き立てる。
亀井と新垣、等しく同じに傷が開き、
等しく同じに、血が噴き出す。

新垣に、なすすべはない。
そう、亀井には、勝てないのだ。

【精神干渉(マインドコントロール;mind control)】

不可能だ。

新垣は知っている。
目の前の彼女の、桁外れの『強さ』を。
『強い』そう『強い』のだ。

彼女は、『気』力も、『体』力も、常人ならざる『強さ』を持っていた。
人類として、ヒトという『種』として、『えげつない』ほどの『強さ』を。

だが、皮肉なことに、いや、それゆえにこそ、耐え切れなかった。
彼女の『心臓』は、彼女の『強さ』に、耐え切れなかった。

『心臓』のみが、ただ『心臓』それのみが…

彼女の精神は『強い』。
新垣の【精神干渉】は、彼女の『強さ』を凌駕出来ない。

709 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 01:37:37.42 0
もし、凌駕しえる手段あるとするならば、それは直接亀井の精神に…
すなわち【潜行(ダイブ)】と呼ばれる、その手段のみ。

が、それも、今となっては手遅れ。
もはや一歩も動けぬ新垣に、直接の接触が絶対条件たる【潜行】など、絶対に。

どさり

倒れ伏す。
動けない。

「ガキさん?もう寝ちゃうの?これで、おしまいなの?」

プラプラとナイフをもてあそび、ゆっくりと近づく。

「そっかぁ、じゃあこれで」

くるり、逆手にナイフを持ち替え振りかぶる。

「えりの、勝っ」

ナイフ、逆手、振りかぶった、その手首。

「まだ、早いよ、カメ」

新垣が、手首を。

突然、跳ね起きた新垣が、手首をつかむ。
そのまま身体を、ぴたりと寄せる。
刹那に、押し倒す。

710 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 01:38:07.99 0
―――右を小外に巻き込み、左を小内に刈り―――
浴びせ倒す。

全身は血まみれ。

だが、傷一つない、その身体。

「がきさん、傷は?」

生気に満ちた、その眼。

「さゆの、おかげだよ」

右手をひらく。

「それと」

ちいさな白い紙、単語カード。

「譜久村の」

【能力複写(リプロデュスエディション;reproduce addition)】

道重の【治癒】の力をカードに。

「ああ、『ふくちゃん』だっけ?さゆ『も』言ってたよ」

完全に組み伏せられた、その姿勢から、ゆっくりと背を丸める。

「でも…」

711 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 01:38:57.04 0
首が起き、肩が浮き、ほぼ背骨の力だけ、しなやかに上体が起き上がる。
新垣の、全体重を掛けても、抑えきれない。

「やっぱり、えりの勝ちだよ?ガキさん」

が、新垣に、焦りは、ない。

「カメ、ごめんよ」

謝った。

その心に直接触れることを。
その心に直接潜ることを。

やさしく、抱きしめる。
包むように、柔らかく、やわら…かく…

二人は抱き合い、そのまま深く…どこまでも、深く…

712 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 01:39:37.25 0
>>707-711
■ ディープハグ −新垣里沙X亀井絵里− ■
でした。

713 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 02:02:05.11 0
>>712
更新乙様です
亀井さんの強さの根源に新垣さんの奥の手と覚悟
参りました

714 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 02:50:55.78 0
>>703
ついに火脚が本格的に形になったのね
しかしなかなかけしからん設定というか能力でありますな

>>712
なんとも暗くて切ないガキカメでした
これで決着がついたのかスマの追撃があるのか
次回の更新待ってます

715 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 03:41:46.43 0
チャット終わりのホゼナント

皆さんありがとうございました

716 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 07:24:26.64 0
おはなんと

717 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 10:20:48.44 0
流石に手薄よのう

718 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 11:37:13.56 0
おはなんと

719 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 11:38:49.72 O
もう昼ですよ

720 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 13:19:11.12 0
今日は皆さん里山かな?

721 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 14:46:38.05 0
リリイベ行ってくる

722 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 16:16:36.84 0
そういえばリリイベもあるんだよね、狼全体があんまり動いてない感じ

723 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 16:25:26.03 0
昨日のチャットが凄すぎたから小休止
見てるだけでおなか一杯だったわw

724 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 17:20:10.55 0
あ、昨晩のチャットへご参加ありがとうございました。
深夜まであの人数が固定されるとは皆さんリゾスレ好きですね。
今後ともリゾスレをよろしくお願いします。

725 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 18:05:32.50 0
いやいやこちらこそ
結局ろむってるだけだったけどそれでも楽しめました

726 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 18:45:43.25 0
自分も前回ロムしてただけだったけど今回参加して良かった
次々に正体を明かす作者さんの衝撃といったらw

727 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 20:28:22.26 0
ホゼナント♪

728 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 21:58:58.78 0
ぬぅんふっふぅ

729 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 22:31:16.54 0
なんか混じってるw

730 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/23(日) 23:53:25.48 0
寝る前のホゼナント♪

731 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 01:56:20.98 0
あげあげ

732 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 03:28:22.47 0
関係ないけどカンガルの島村うたちゃんめっちゃかわいいというホゼナン

733 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 06:27:37.31 0
おは

734 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 07:59:05.59 0
>>732
同意!系統として 熊井→植村→島村の流れだよなぁ事務所にこういう顔が好きなスタッフいるんだろうか?

735 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 11:22:38.74 0
代を経るごとに薄い顔になっていくようなw

736 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 13:38:25.74 0
ひるなんと

737 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 14:29:39.67 O
ああっふっふぅ

738 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 16:23:20.75 O
三連休も最終日
そして明後日はいよいよ…か

739 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 17:54:43.03 0
■ ストンプザホース −田中れいな− ■

衝撃波。

山林に、破裂音が響き渡る。

田中れいなは、吹き飛ばされた。

その距離、ゆうに5メートル。

だが

「なっ!」

動揺の声は『馬』の少女から。

衝撃で応える見えない鎧。
打ち付けられたのは、拳ではない。

クロスガード。
交差した両腕に視界が塞がれる一瞬に。

跳躍する。

突進の勢いを殺すことなく、駆け登り、蹴り下ろす。
拳より強い力、すなわち『脚』で。

『馬』の頭を。

「キックしたのぉ!」

740 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 17:55:31.15 0
全力の蹴り込みが、破裂音に弾かれる。

衝撃は田中を吹き飛ばす。

『馬』の少女の頭上から、斜め後方へ。

そう、障害物を、飛び越えるために。
一気に距離を、かせぐために。

空中で木々の生い茂る枝を突き抜け、斜面山側へ落下。

立ち上がると同時に駆け出す。

下方に少女と山道を確認。
『馬』の少女との距離は、すでに10メートル以上。

一気に斜面を駆け降りる。

「やべっ!待って!!!」
「待つわけないっちゃろ!」

15メートル、10メートル、距離が詰まる、『馬』の少女が追いすがる。
凄まじい走力、加速力。
ぐんぐん追いついてくる。

「ちぃ!はっや!」
「まってっ!って!ゆっ!ハァハァ!って!」

741 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 17:57:38.45 0
10メートル、15メートル、30メートル、さらに距離が…いや、離れていく。
目に見えて、速度が落ちる。

田中も決してスタミナのあるほうではない。
が、『馬』の少女は、それ以下だ。

どんどん離される。

「全力でふりきるっちゃ!ガキさんとこまでもてばいい!」

そんあとは、そんとき、考える!

742 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 17:59:00.09 0
>>739-741
■ ストンプザホース −田中れいな− ■
でした。

743 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 18:36:47.20 O
これぞ「年季の違い」ですね

744 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 18:53:42.24 0
>>742
乙です
おでん?の能力を逆用したあたり踏んだ修羅場の数の違いを感じさせます
一矢報いたって感じ

745 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 19:39:50.34 0
>>742
れいなよりも遅いのかおでんちゃんは

746 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 19:43:23.56 0
>>745
リアルで言うとおでんのほうが圧倒的に早いけど
短距離型なのは確かだしおでんは能力使うとすぐばてるっていう前フリが

747 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 20:27:13.30 0
言ったらリアルれいななんか飯窪さんレベルの体力しかないしなー

748 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 21:21:40.53 0
>>742
黒い三連星の「ああっ、俺を踏み台にした?」を想像したのは俺だけでしょうか?w

749 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 23:04:20.70 0
黒い三連星「ああっふっふぅ!」

に見えたのは流石に俺だけと信じたい

750 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 23:18:52.57 0
>>749
あんただけやw

751 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 23:36:43.05 O
変1変2変3でピンクの(一部赤)三連星や

752 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 23:45:56.38 0
ちゃゆーすとりーむアタックw

753 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/24(月) 23:56:51.26 0
たけちゃんも17歳かぁ(しみじみ)

754 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 00:45:05.95 0
ぜんぜん話は変わるけど
ベリにもセルシウスみたいなかっこいい別名が欲しいと思った今日この頃

755 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 01:53:31.72 0
おやすみなんと

756 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 03:20:23.52 O
ベルゼバブとかどう?

757 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 03:47:15.17 0
思えばセルシウスってどういう意味?

758 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 04:22:46.66 O
温度の単位℃はそもそもセルシウスの頭文字
だから摂氏という

759 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 08:49:57.11 0
おはなんと

760 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 11:56:31.42 0
・e・)

761 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 12:13:48.98 0
どうした平たい胸族

762 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 13:23:09.83 0
ガキさんも明日来るんでっしゃろ?

763 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 19:22:46.07 0
e・)

764 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 19:34:35.66 0
■ プレシャスポートレイト −譜久村聖− ■

一目見ただけで虜になった。

その女性は、とても可愛かった。

とてもとても、可愛かった。


「えっ?あれっ!道重さん!この子…このひとっ!いったい誰ですか?!」

道重のシール帳、一枚のプリントシール。
くぎ付けになる。
おそらくまだ10代の道重、彼女お得意の『うさちゃんピース』。
そのとなり、目を細め、口元に指をあてる10代の少女…

「あっそれ?さゆみの親友なの。さゆみの親友で『えり』って…」
「『えり』さん…」
「うん、『かめいえり』いまはちょっと入院してるんだけど『えり』もリゾ…」
「かっ…かわいい…」
「ネイ…あ、でしょー?こっちのとかもかわいいのが…」
「はぁああん!かわいい!下さい!」
「へっ?」
「シール!画像!」
「あっああ…画像もあること前提なんだ…まあ、あるけどね…いいよあげる」
「やったー!」
「…ふくちゃんってさ…たまに…凄い迫力のとき、あるよね…」

765 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 19:35:35.49 0
  そんなに気に入っちゃたの?
  まあわかるけどさゆみも。
  じゃあいつか、一緒にお見舞い行く?
  いくいく!いきます!いきたーい!

結局、その機会は訪れなかった。
高橋が失踪したことで、なんとなく機を逸し、今に至ってしまった。

譜久村は一枚の画像を開く。
あのときもらった、『かめい』さん…すなわち『亀井絵里』の画像。

道重の声は、少しだけ、震えていた。

絵里がいないの。

そう言って、震えていた。

766 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 19:36:15.91 0
ふくちゃんの【能力】で絵里の痕跡を…

新垣さん達が調査に出かけて、今リゾナントには道重さんしか年上の人はいない…
責任感の強い道重さんが、あんなに声を震わせて…
きっとすっごい震えないように我慢して、我慢したけど震えちゃってるんだ。
すっごい不安なんだ、すっごい…

みずきがたすける!

聖が助けなきゃ!聖、道重さんの役に立ちたい!大好きな道重さんの!
大好きな亀井さんを!みずき探す!

767 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 19:37:07.85 0
>>764-766
■ プレシャスポートレイト −譜久村聖− ■
でした。

768 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 21:16:37.04 0
>>767
更新乙です フクちゃんの変態話かと思ったら一気にシリアス展開…

769 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 22:23:15.10 0
「シール!画像!」

ここの興奮度が

770 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:07:51.91 0
物語が動いていってる感じがしますねえ

771 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:11:33.31 0
>>767
乙です
やられっぱなしのリゾネイター側に明るい兆しが見えてきたようでもあり
まあでもまだまだ波乱があるんでしょうねえ

772 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:20:26.74 0
  
 
血の海にすべてが沈む姿を、ただ見ている事しかできなかった。
こんな事したくない。そう心が叫んでいるのに、止める術をそこには有していなかった。
目の前に立つものすべてを破壊し尽くさんと、両の手を紅く染め、世界を闇に閉ざしていった。

「やめて……」

懇願する声を振り払うように、私はゆっくりと刀を振り下ろした。



-------

「っ――――!!」

声にならない叫びをあげて、里保は目を覚ました。
悪夢を、何度も見る。
血の雨を降らせたあの夜光景は、里保の脳裏に焼き付いて離れない。
繰り返される夢は、現実の続きにも思える。
あの夜以降、一度たりとも「赤眼」の自分は姿を現していない。
だけど、いつ再び顔を出しても不思議ではない。

能力を行使するその手前で、里保は常に躊躇する。その隙に首を刈られそうになったことだって何度もあった。
その度に聖や衣梨奈、香音からの助けを得て、何とか窮地を脱している。
状況はあの時から、何一つ変わってはいない。そればかりか、さらに悪化の一途を辿っている。
里保が一歩踏み出すのを拒むその理由を、彼女はまだ、仲間に話せていないのだから。

773 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:20:52.90 0
「眠り姫はっけーん」

額に滲んだ汗を拭おうとした矢先、背中に声をかけられた。
「眠り姫」ということは、先ほどから見られていたのだろうかとも思ったし、そんな長い間声をかけたなかったのだろうかと疑問にも感じた。
深入りしない事が大人の約束だと里保は前髪を撫で「どうして此処に?」と訊ねて腰を上げた。
プールサイドという特殊な床に座っていたせいか、臀部と太腿に痕が残った。
ちくちくする痛みとジンジンという痺れに顔を歪めると「キミこそ何でこんな場所で寝るかな」と逆に返される。

「やっぱ、水が好き?」

さゆみはそう言うと、里保の隣に腰を下ろした。
道重さん、お尻痛くなっちゃいますよとは言わず、黙って見下ろす格好になる。
水が張られたプールに、微かに波が立った。壊れっぱなしの窓から、冷たい夜風が吹き込んでくる。
此処も随分、荒らしてしまったなと思う。

最初は、蛍光灯だった。
勢いに任せて水砲を打ち上げたら、プールサイドにいた彼女の服を濡らすばかりか、天井に設置されていたそれを破壊した。

次に壊したのは、窓。
先輩2人にそそのかされて、水龍を作り上げて天上へと走ったそれは、派手な音を立ててガラスが割り、巨大な黒雲に呑みこまれていった。

そして最後は、壁。
打ち上げた水龍を制御しきれず、勢いそのままにシャワーへとぶち当たった。
ガシャガシャと派手な音を立ててシャワーが蛇のように撥ねたかと思うと、壁に亀裂が入り、そこから水がちょろちょろと流れ始めた。
水道管まで破壊し、それはそれは青ざめたのを覚えている。

774 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:21:27.09 0
「水は、嫌いです」

記憶とともにじっとりとした湿気を振り払うように、風が通り抜けた。
彼女が顔を上げる気配を感じる。
怒られているようにも、慰められているようにも、そのいずれでもないようにも感じる瞳は、ただとても、美しかった。

「私は……壊します」

その瞳から逃れるように、両の手を広げた。
あの夜、真紅に染まったそれは、ただひたすらに、雨を降らせた。


―――「破壊と絶望を振り翳し、世界を統一するための、狂気を」


大切な人を、失いかけた。
自分が未熟故に。能力を過信した故に。
ポテンシャルという名の狂気、世界のすべてを闇に帰すほどの絶望を解放しかけた。
紅を纏った自らの姿は、血に飢えた、狼と同じだ。

「それもひっくるめて、キミ自身でしょ」

さゆみはいつの間にか立ち上がり、里保より視線を高くしていた。
黒髪が夜風に揺蕩い、心地良さそうだった。
両の手を広げて、世界を感じるその姿が大きくて、凛々しくて、美しい。

「寝るのが怖いからって、変な場所で寝落ちすると体壊しちゃうよ?」

そして案の定、ばれている。
お見通しなんだ、この人は。私のことを、メンバーのことを、仲間のことをなんでも知っている。

775 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:21:54.10 0
「鞘師―――」

リーダーとしてふさわしい器を携え、しっかりと私を捉えるその声に、応えられない。
怖いのかもしれない。
あと少しで此処から去っていくこの人に、なにひとつ私は返せない。


―――「そんなこと、鞘師は、しない」


覗き込んだ深淵の先、黒き翼を携えた魔王を見ても、さゆみは最後まで里保を信じた。
その黒曜石の瞳で、幼くて純粋な輝きを護ろうと必死に息を繰り返した。
そんな強くて優しい人に、私はなにを―――

と、思考を巡らせていると、さゆみはスタート台へと昇った。
その姿は、前にも一度目にしたことがある。
そうあのときは…確か、そう。柔らかい眼差しの彼女が、「よーしっ」と両手を挙げて「せーのっ」と膝を折ったんだ。

止める余裕もなく、気付いたときには、さゆみはは水の中に飛び込んでいた。
その様はまったく、2年前に見た彼女の姿とうり二つだった。

「道重さんっ!?」

思わず飛び込んで掬い上げようかとしたが、それより先にさゆみが水面に顔を出した。
ぷはぁっと水を受け、髪を濡らしたその姿は、雨に濡れた、女神と同じだ。
手足を少し動かし、ぷくぷくと浮かぶ彼女を見てほっとしたのも束の間、すぐに身体ごと引き上げようと水面に手を翳す。

776 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:22:49.38 0
が、遠雷を聞き、雨音が耳に飛び込んできた瞬間、その手に力を込められなかった。
何かが、自分の中の何かが警鐘を鳴らす。
動かしても良いのか。使っても良いのか。能力を解放しても良いのか。


―――「……虫みたい」


標本のように男を磔にした、あの赤眼の自分が、そこに居る。
動かすな。動かすな。ダメだ。これは。まだ。私は。私は……

「りほりほー。引っ張って?」

一瞬の躊躇の隙に、さゆみは既に里保のすぐ足元にまで泳いで、というか漂ってきていた。
ぺったりと貼り付いたシャツで肌が透ける。
風の彼女よりも真っ白な肌が眩くて、思わず頬が紅潮するのを感じた。

里保はぐっと息を呑み、膝を曲げる。
黙ってそっとさゆみに手を伸ばし、掴む。

「わわっ!」

引き上げようとしたときだった。
里保が膝を伸ばして力を込めるより先に、さゆみは両手で彼女の手首を強く引いた。
バランスを崩した里保は、そのまま水の中に飛び込んだ。


派手な水音を立てて、ふたりはプールの底へと落ちていく。
次々と泡が浮かび、たくさんの水が口から鼻からと浸食していく。
それらを空気とともに吐き出して、ぐんと右腕に力を込めるが、さゆみはそれでも、里保を奥底へと引きずろうとする。

777 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:25:10.14 0
何を考えているんですか―――!

そう言おうとした言葉は、当然のように泡になって消える。
水の中で、さゆみの顔が歪む。
この両の目に溢れていたのは、プールの水なのか、それとも体内から伝った涙なのか、それすら判別することができなかった。


―――喜んで


あなたは確かにそう云った。
私に聴こえるまで、その“音”を捉えるまで傍に居てくれる、とそう云った。
なのに。なのに私は。私はあなたを―――


―――「鞘師のこと、信じてるから」


言葉が想いとなって自らを包む。
気付けばすぐそこにあって、だけどいつの間にか遠ざかってしまう。
大切だと気付いたときには、もうカウントダウンは始まっていた。
それでも私はそれに縋る。彼女のくれる感情は、いつだって宝物だから。


里保は右腕でさゆみを引き上げると同時に、左手に力を込めた。
微かに熱くなるそれを水中で大きく回し、拳を握り締めた。

すると、水底が大きくうねりを上げた。眠りを覚まされた不機嫌な水龍が、ふたりの身体を一気に水面へと押し上げた。
ざばあっという派手な音のあと、ふたりはほぼ同時に顔を出し、息を吐き出した。

778 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:25:49.55 0
「っ…げほっ!!」

塩素の強い水を吐き出しながら、「道重さんっ!」と声をかける。

「大丈夫ですか?!」
「やーっとチカラ使ったねぇ……」

里保の問いには答えず、さゆみはいつものように柔らかく笑った。
くらくらするような輝きを携えたその眼差しに、思わず目を背けてしまいそうになる。
さゆみはそれを赦さずに、水面で揺蕩いながら、里保の身体を引き寄せた。
一瞬で、ふたりの距離がゼロになる。
互いの服は濡れ、ぺったりと貼り付いて気持ち悪い。
だけど、そのぶん、相手の温もりをしっかりと感じられて、何とも愛しかった。

どくん。と鼓動がしたのを感じ取った。
その心音がどちらのものなのか、里保にもさゆみにも、分からなかったけれど。

「一人じゃないって云ったじゃない」
「えっ……」
「さゆみは確かに鞘師を止めた。だけど、さゆみ一人で止められたものを、ほかのみんなが止められないと思う?」

さゆみ、リゾナンターの中で最弱王だよ?とおどけてみせる彼女に、「そんなことっ!」と言葉を継ぐ。
だが、さゆみはそれ以上里保に想いを語らせることなく、「自惚れないで」とつづけた。

「さゆみは鞘師を過大評価してないし、みんなを過小評価してない」

ふたりだけの地下プールに、さゆみの声が響く。
共鳴して、反響して、あちこちに弾かれた声が、最後に水面に浮かんで里保のもとへと飛び込んでくる。
感情の衝突は、不快さなどはひとつも携えていなかったが、まるで透明なガラスのように真っ直ぐに尖っていた。

779 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:26:23.00 0
さくりと抉ったその心の先で、紅き血が流れるのを感じる。
それでも里保は、何も言わずにさゆみを待った。
待つこと自体、弱さなのかもしれないけれど。それでも里保は、さゆみを待った。
いつだって、鞘師里保を護ってくれる、道重さゆみという大きくて尊い存在を。

「もっと信じて。さゆみだけじゃなくて、フクちゃんも、生田も、鈴木も…みんなのこと、もっと信じて」

波紋が広がり、そして凪が訪れた。
波が収まるのを感じるのは、あの日と同じ光景だった。
感情の刃ですべてを壊しかけたその瞬間さえも、彼女はバラバラになる心を繋ぎとめてくれた。
これが、時代を紡いできた彼女の、唯一無二のチカラなのだと実感する。

「みっしげさん……」

里保はそっと、彼女の背中に腕を回す。
いつかは、赤眼の己と対峙し、淘汰しなければいけない日が訪れるかもしれない。
だが、その時に自分は一人じゃないと、何度でも彼女は諭してくれる。

此処に来て4年。
人を斬り、心を殺し、時に仲間を傷つけ、膝を折りかけた日々が繰り返されてきても。
それでも絶えず時間は巡り、季節は流れ、仲間を送り出し、新しく迎え、変わらずに絆を結んできた。

初めて出逢ったあの冬も、地下プールを壊し始めたあの夏も、コインをひっくり返されて自分を失いかけたあの春も。
すべての時を超えて、彼女との最後の秋が訪れる。

「さゆみは、水が好きだよ?」

そうしてさゆみは、揺れる水面を掬い上げ、ぱちゃりと里保の頬にかけた。
真っ赤に染まった里保の瞳は、あの日に見た赤眼のそれとは全く違う、幼さと純粋さと、そして凛とした強さを有していた。

780 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:27:02.07 0
「道重さんっ……」
「うん?」

里保は鼻を啜り、ひとつ、息を吸う。彼女の瞳を、今度こそまっすぐに見つめる。
何度迷っても、何度振り返っても、何度立ち止まっても、必ず歩き出す強さを、この人はくれる。
だから私は、ひとつだけでも、返したい。
此処を、仲間を、私たちを護りつづけてくれたこの人に。愛をもって、支えてくれた、この人に。

「ちゃんと、直します。壁も、天井も、窓も」

里保の言葉に一瞬きょとんとしたあと、さゆみは周囲を見回して「ああ」と笑った。
破壊しつくされたこの場所は、修繕作業が追いつかなくて、結局放置されたままになっている。
そんなお金ないし、此処使うのぶっちゃけ鞘師だけだからねと、さゆみはいつも愚痴のようにこぼしていた。

「直ったら、また見に来てくれますか?」

そして再び、風が撫でた。
水滴を浴びて重くなったそれは、先ほどのように靡かないけれど。
鼻を擽る夜風は、すっかり冬の匂いを携えている。
何かが焦げたような、痛みと、鋭さと、そして切なさと、複雑に交じり合うそれが、身体の熱を奪っていく。
それでもさゆみは、彼女の肩をしっかりと抱き、新しい熱を授けてくれた。

4年も前から変わらずにくれたその温もりを、里保は大事に大事に受け止める。

「直すだけじゃなくて、もっと設備とかいろいろ豪華にしといてね?」

甘やかすことをせず、微かに突き放すそれは、白き鬣を揺らし、孤高の中で吠える百獣の王のようだった。
そんなさゆみに里保はすっかり絆されてしまい、出来が悪く叱られた子どものように、くしゃりと顔を崩して肩を竦めた。
閉じられた瞼から溢れる涙を拭うこともせずに、「がんばります、みんなと」としっかり笑った。
その笑顔が尊くて、ずっと見ていたくて、そろそろプールから上がりたいなぁという言葉を、さゆみはすっかり呑み込んだ。

781 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:29:59.10 0
>>772-780 以上「水辺の誓い」
したらばと区切る場所変えましたが同じ内容です

「水と風の宴」・「平和の音」・「deep〜」辺りから続く流れだったりします
一足早いですが道重さん卒業おめでとうございます

782 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:44:52.83 0
さゆ卒業にふさわしい作品でした。
他作品からの流れの継承・発展も素晴らしい

783 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:58:50.78 0
>>598
>>600-606 の続きです



学校帰り。
石田亜佑美と小田さくらは、敵襲に遭っていた。
何故この組み合わせかと言えば。ただ単にあぶれもの同士。香音と聖、里保は日ごろお世話になって
いる先輩・愛佳の用事で先に学校を出ていたからだ。それはさておき。
相手はちょうど亜佑美たちと同じ、二人。一人はいかにも屈強そうな男ではあるが、もう一人は家でネ
ットゲーム三昧してるのがお似合いの痩身の青白い小男だった。
「敵」とは言え、ダークネスの手のものではない。
組織に属さず、フリーの立場にある能力者。ただ、こうやってリゾナンターの前に顔を見せる能力者た
ちの中には、ある共通項が存在することが少なくない。

自分たちの名を、闇社会に売る。
それが彼らの主たる目的であることがほとんど。
もちろん、目的のためならどのような手段を取ることも厭わない危険性があるから、こうして亜佑美た
ちは男たちが誘うままに近隣の公園へと足を運んでいるわけだ。

「さあて、どうするの? ここなら大の大人が女の人に伸されたとしても恥ずかしくないと思うけど」

公園の森にさりかかり、人気がなくなったのを確認した亜佑美が男たちに話しかける。
こういう輩にはまず言葉でクールに威圧するべき、歴代の先輩たちからの教えを忠実に守ったつもり
ではったが。

「そうだな。ここなら小学生みてえなチビをぶん殴ったとしても非難されることはないわな」
「違いないな」

明らかな侮辱とともに、顔を見合わせて笑われる始末。

784 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/25(火) 23:59:38.23 0
こいつら、言うに事欠いて…いや、リゾナンターはいつでもクールであるべきだ。鞘師さんのように、
感情に流されることなく、ポーカーフェイスポーカーフェイス…

逆に挑発に乗りそうになってしまうのを必死に抑える亜佑美だが、伏兵は思わぬところに。

「石田さん、挑発しようとして逆に馬鹿にされてますよ」
「う、うっさい小田! 何であんたまでそんなこと言うのよ!!」

いともたやすく、感情爆発。
ポーカーフェイスもへったくれもない。

「悪いが、お前らの学芸会を楽しむ余裕はないんでな…行かせてもらうぜ」
「へへ、お前らみたいなもんでも一応はリゾナンターらしいじゃねえか。俺たち『ヘル・ブラザーズ』
の名を上げるため、おとなしくやられてもらうぞ」
「…今時ヘルブラザーズって。中学生でもそんな名前名乗らないですよ? ねえ石田さん」
「え、っと、ちょっと今はそんなこと言ってる場合じゃない、戦闘に集中!!」

調子が狂う。
理由は一つ、隣にいるさくらの存在だ。
彼女の醸しだす独特な世界、小田ワールドとでも言うべきか。その異世界に対して最も合わないなあ
と思っているのが何を隠そう亜佑美であった。
そして密かに、ヘルブラザーズという名称に少しだけ格好よさを感じてしまっていた。

体を前傾させ、今にも飛びかからんばかりの二人の男。
亜佑美は二人を見て、さくらに耳打ちする。

785 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/26(水) 00:00:11.90 0
「小田ちゃん、あんたは小男のほうに行って。あたしはあのデカブツをやるから」
「そうですか? 私は逆のほうがいいと思いますけど。体格の割には自信満々だし何か隠し玉を持っ
てそう。逆に大男のほうは私の『時間跳躍』が嵌りそうだし」

ったく。あたしがあんたに気ぃ使ってるの、何でわかんないかなあ。
亜佑美は後輩に負担をかけないよう、わざわざそういうチョイスをした。しかしさくらはそんな配慮
などお構いなく。

「おしゃべりしてる暇なんてねえぞ!!」

大男が、亜佑美へ向かって猪のように突進してくる。
意外と素早い。そこへ割り込むさくら。早速「時間跳躍」を使ったようだ。

「しょうがない、そっちはあんたに任せるわよ!」
「任されます!!」

こうなったらもう仕方ない。
戦闘中に合う合わないなどそれこそ、そんなことを言っている暇などないのだから。
亜佑美は「相棒」を呼び出すために意識を集中させた。

一方、自らの背丈をはるかに超える大男と対峙したさくらは。
時間跳躍能力を小刻みに使うことで、相手を翻弄する。

「ちっ、ちょこまかとうるせえチビだ!!」

相手には、さくらが高速で移動しているようにしか見えない。
しかし、何とか体に見合わない反射神経でさくらの動きを追おうとしても、徐々に遅れが目立ってき
ていた。

786 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/26(水) 00:00:37.55 0
「時間跳躍」。Dr.マルシェの壮大な実験の副産物としてさくらに残された能力だった。
もともと持っていた「時間編輯」に比べると、あまりに矮小な力。だがさくらは自らの能力の研鑽に
より、それを自分の必殺技に変えた。

陣取(じどり)、さくらはその行為をそう呼んでいた。
時間を跳躍し、相手の死角に移動する。それだけではない。彼女はそれまでに自分が得た経験から、
「どの角度に移動すれば自分の攻撃が最大限のダメージを与えるか」を計算し、その場所に移動す
る。まさに一撃必殺の、クリティカルヒット。

「無駄な努力、ご苦労様です」
「んなあっ!?」

まったくの予想外の場所に現れたさくらを、男は捉えきれない。
無防備な角度からの、鋭い蹴りの一撃。何が起こったのかすら把握することなく、ヘルブラザーズ
の片割れは意識の沼に沈み落ちた。

「小田のくせにやるじゃない」
「ふふ、向こうに気を取られてていいのか。お前は既に俺の術中に嵌っているというのに」

あっさりと大男を倒したさくらに対抗心を燃やす亜佑美。
しかしその体は蔦のようなものに拘束されていて。

小男の能力は、植物使役。しかも拘束を目的とした蔦状の植物を好むようだ。
おそらく亜佑美とさくらが話している間にこっそり種を蒔いておいたのだろう。

「へえ。でもこんな力があるなら、あっちの小田のほうも拘束してればあんたの相方は無様な負け
方してなかったのにね」
「生憎、一人を拘束するんで精一杯なんでな。だが、お前を倒してイーブンの状態で引き揚げるっ
てのも一つの案だな」

ちらと遠くのさくらを見る男。
どうやらさくらがこちらに来る前に決着をつけるつもりのようだ。

787 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/26(水) 00:01:06.43 0
「は?あんた、こんなちゃちな蔦であたしを縛りつけられると思ってんの? カムオン、リオン!!」

亜佑美の叫びに呼応するかのにように木霊する、獣の遠吠え。
青き風、と形容してもいいくらいの素早さで、鋭い狼牙が亜佑美を拘束する蔦を引き裂き千切ってゆく。

「…ならこれはどうだ!!」

男と亜佑美の間の地面に、再び蔦の束が溢れだす。
それは意外にも亜佑美ではなく、男に向かって巻き付きはじめた。

「ちょっとあんた何考えてんの?自殺行為じゃない!」
「それは…どうかな」

一見自分で自分を絞めているかのような異様な光景。
ところが、出来上がったのは緑の人型。言うならば、蔦人間。

「うわっ、気持ち悪っ」
「ほざけ!攻守一体のこの技の真髄を味わうがいい!!」

男の手から、射出されるように伸びる蔦。
いや、表面に棘を纏ったそれは荊。鋭さは、亜佑美がかわした背後の木の幹を傷つけるほどに。

「カムオン、バルク!!」

亜佑美の背後に、天高く青い影が聳え立つ。
呼びかけに応じ現れた鉄の巨人が、男目がけてその拳を振るった。
響く轟音、舞う土煙。
跡形も無くぺっしゃんこ、と思いきや男は軽々とバルクの拳を受け止めていた。

788 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/26(水) 00:01:34.53 0
「どうだ、蔦がバネとなってこの程度の衝撃なら耐えられるのだよ」
「…うっざ!!」

お望みならほんとの植物人間にしてやる!って今ちょっとうまいこと言っちゃったかも。
などと愚にもつかないことを考えながら、亜佑美は再び相棒に呼びかける。

「カムオン…リオン、バルク!!」

例の孤島での戦い。
さらに、先輩である田中れいなの「能力増幅」の影響を受けて自らの能力を強化させたリゾナントのメン
バーたち。それは亜佑美とて例外ではない。能力向上によって彼女が得た新しい技術、それが幻獣の二体
同時召喚。

「なっなっなんだぁ!!!!!!」

迅と剛が、慌てる蔦人間に襲い掛かる。
リオンの鋭い爪が、牙が緑のプロテクターを剥ぐ。丸裸になった男は憐れ、バルクの一撃で空の向こうへ
と消えていった。

「石田さん、リオンとバルクを両方呼びだせるようになったんですね」

飛んで行った男の軌跡をどや顔で眺める亜佑美のもとへ、さくらが駆けつける。
男のやられ振りを見て二体が同時に呼び出されたのを察知したらしい。

「おーだー!遅いっ!先輩より先に相手を片づけたんなら、さっさとこっちに来る!」
「えーっ、でも石田さんだったら私より先に決着つけてるかなって」
「むぅ…」

ここぞとばかりに先輩風を吹かせようとしても、まさに柳に風。
ある意味正論なので返す言葉もない。

789 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/26(水) 00:02:01.14 0
「石田さん、私たちって…合わないですよね?」
「あのねえ…そりゃこっちの台詞…」

言いかけて、言葉を止める。
当のさくらは、何だか嬉しそうだからだ。

思えば、特殊な境遇からリゾナンターになったさくらだ。
自分だけのワールドというか、そういう空気を持っているとしても仕方がないのか。
亜佑美は、彼女の特殊性を彼女自身の生い立ちや歩みに求めた。だから。

「そうね、合わないんじゃない?」
「ですよね!同じ方向目指しても歩こうと思ってもどっかですれ違っちゃうみたいな!」
「その例え分かり辛いし第一合ってるかどうかわかんないからっ!」

合わない、ということでさくらを受け入れるのもまた一つの方法。
それはそれでいっか。

「ほら、さっさと戻るよ! はるなん一人で店番とか、すっごい心配だし」
「はいっ!」

先を歩く亜佑美に、さくらがひょこひょことついてゆく。
そのさらに後ろ。二人の姿を眺めているものがあった。

「なるほどねえ、こんこんのレポート通りってわけか」

露出の多い、黒を基調とした服。
少女は、短パンのポケットに手を突っ込み、無造作に丸めていたメモ紙を取り出す。

790 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/26(水) 00:02:28.38 0
「石田亜佑美は見えざる獣の使い手。小田さくらは元ダークネスの実験体で時間操作能力の持ち主。あと
は…うわ、きったねえ字。読めやしないじゃん。ってのん自身がこれ書いたんだっけ」

不意に、誰かが現れた気配。
少女のポニーテールと、首元から大きく垂らしたチョーカーの布が揺れる。

「鞘師里保は水使いの剣士。鈴木香音は物質透過能力。譜久村聖は他人の能力をコピーできる。生田衣梨
奈は精神干渉系。飯窪春菜は自分および他人の五感を増減させる。佐藤優樹はわけわからん仕組みのテレ
ポート。工藤遥は千里眼や。そんくらい、頭で覚えとき」
「来てたんだ、あいぼん」

不満そうに口を尖らせた相手は、彼女の「永遠の相方」。

「お前なあ、どこほっつき歩いてんねん」
「あいぼんは用事、終わったの?」
「ああ、計画通りや…って、そんなにあの連中が気になるんか?」

亜佑美たちが去って行った方向を見ている「金鴉」に、「煙鏡」がからかい口調で言う。
すると「金鴉」は大きく肩を竦め、

「ぜーんぜん。確かに例のチビ剣士には少しだけ興味あるけど、所詮はのんの敵じゃないしね。それよりも」

「煙鏡」と顔を見合わせる。

「道重」
「さゆみ」

互いに発した声はユニゾンとなり。
不吉とすら思える響きを放つ。

791 :名無し募集中。。。@転載は禁止:2014/11/26(水) 00:02:54.62 0
「あいつだけは厄介や。特に『裏の人格』がな」
「美貴ちゃんとかとも互角にやり合ったって話だからね」
「…やるか」
「めんどくさいからさ、『あの場所』で済ませようよ」
「せやな。段取りはうちが組んだるわ」
「おっけー、よろしく」

それだけ言うと、「煙鏡」に背を向けて手を振る「金鴉」。
次の瞬間には、光の中に姿を消していた。

「簡単に言いおって。よっすぃーの目ぇ誤魔化すんも、一苦労なんやで」

そして悪態を突きながらも、「煙鏡」自身も。
それこそ煙のようにその場から消えていた。

340 KB
★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50


read.cgi ver 05.05 2022/08/31 Walang Kapalit ★
FOX ★